フェアトレードで伝統工芸を守る
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インド発レディースブランド「タナバナ(TANAVANA)」
「タナバナ(Tanavana)」は、スペインとインドで生まれたブランド。デザイナーのグローリア・デ・ヴァレンズエラ(Gloria de Valenzuela)により2000年に立ち上げられ、2020年にシェリル・シャーマ(Sheril Sharma)がパートナー兼生産マネージャーとして合流。フェアトレードを信じ、伝統技法に敬意を表し、クリエイションに取り入れている。職人の手作業によって生まれる、独創性に富んだアイテムを愛する女性のためのタイムレスなコレクションを展開する。
グローリアはタナバナを立ち上げる前まで、雑誌エル(Elle)やヴォーグ(Vogue)、ブランド モスキーノ(Moschino)で働いた経歴を持ちます。シェリルは、生産や生地のプリントの分野を18年経験した後、2005年に自身の会社を立ち上げました。数年共に働いた後、お互いの強みを持ち合わせることでタナバナをインターナショナルなブランドとして発展させていくことにしました。
フェアトレードを信じ、サステナブルであることを追求する
豊富な色と柄のドレスを展開
シーズンごとにデザインされた柄や色が、「タナバナ」のコレクションの特徴である。なかでも人気の高いアイテムは、シルクコットンやコットン100%のワンピースや、カフタンドレスで、毎シーズン顧客がリピートして購入するくらいだ。秋冬シーズンには、ベルベットのコートやドレスも人気と言う。9月13日・14日に開催するPROJECT TOKYOでは、コットンやサテンビスコース、100%シルクのアイテムを豊富な色と柄で用意しているそう。
豊富なデザインと柄のインスピレーションは、人々の生活すべてから。グローリアのライフラークである、違う国へ旅をすること、そしてその地の人々や自然、建築を観察すること、世界中の職人技術を学ぶこと、それらのすべてが「タナバナ」のコレクションに反映されている。
伝統工芸の価値を理解する日本は理想的な市場
ブロックプリントや手かがりの刺繍、染めなど、「タナバナ」のコレクションには手作業の工程がふんだんに盛り込まれています。グローリアとシェリルは、それを実現できる恵まれた環境に感謝し、自分たちの仕事に誇りを持っている。日本は、テキスタイルの伝統を持ち、工芸の価値と独自性を理解している成熟した市場と認識していて、日本の方々にお見せするのが楽しみだと語る。