November 15th, 2022

PROJECT TOKYO

BLOG #01

出展ブランド・wanowaの「ゆずいろのくにツアー2022」

「18年という果てしない年月がかかるからこそ、多くの人に関心を持って欲しい」

こんにちは!PROJECT TOKYOです。

 

本日は8月展に出展してくださった株式会社キャライノベイトのライフスタイルブランド、Wanowaが開催した「五感で堪能 ~ゆずいろのくにツアー2022~」をレポートいたします。

そもそもWanowaってどういうブランド?

Wanowaはキャライノベイトという地域・伝統・文化にフューチャーした情報発信をしていきながら、日本製の香りのモノづくりをしているライフスタイルブランドなんです。

 

今回のゆずいろくにツアーは石川県能美市(金沢から車で30-40分くらい?)で行われたんですが、そのゆず園は…ある意味忘れ去られたゆず園だったんです。

 

昭和の終わり始まったゆず生産も年々生産が減少。高齢化も進み

わずか数名で管理していたそうです。

 

そして、地元の人でさえ「ゆず」の存在を知らず。

昔は”農家の家にはゆずの木”というくらいこの地域ではゆずと人が密接に関わってきてたんですが…

 

そこでwanowaチームが立ち上がりゆずの生産を維持する為のプロジェクトをスタート!

そのプロジェクトの一環として多くの人に国造ゆずを知ってほしいという想いからこのツアーもスタートさせたそうです。

 

 

ということでまずはゆず園へ!

 

 

緑の木の中になる黄色い丸っこいゆず。なんて可愛いんでしょう~~

国造柚子組合の塚田さんとの出会い

塚田さんは国造柚子組合長で生産者でもあります。ずっとwanowaのホームページやブログなどで度々登場している塚田さん。何度もお写真を拝見していたので、生の塚田さんにお会いした時は

ちょっとした芸能人にお会いした感じでした!

 

でも、素朴でとても優しい方で、86歳の今もなお「ゆずの香りをアロマにして世界中の人に国造柚子の素晴らしさを知ってほしい」という夢をお持ちです。

11:00~ 五感を刺激する、収穫体験。

まずはゆずの収穫体験をしました。塚田さん自らハサミの入れ方などをご指導してくださいました。

ゆずの葉っぱは不思議と窪みがあり塚田さんはその姿を「ダブルハート」と呼んでいました。

コロンとして可愛らしいゆずですが、ゆずの木には鋭い棘がたくさん生えてます。

 

こちらのゆずは無農薬で除草剤を一切使ってないため、今でも膿を出す時の針として使われていたり、その昔は九谷焼の細い柄を描くためにも使われていたそうです!

 

(今はその技術を持つ職人さんは1、2名いるかいないか…)

 

塚田さん曰く、収穫の際に刺さってしまい、足の皮膚の中に何本も棘が入ったままになっているとか(汗)

 

でも、無農薬だから体に害はないそうです。

収穫の後はゆずの花から取れた蜂蜜をかけてテイスティングです!

 

皮まで食べれて蜂蜜の甘さと皮の苦さ、そしてまろやかな酸っぱさがゆずの香りに包まれてました。

13:00~ 至福のひととき!五感を刺激する、地産地消グルメ。

地元のお母さん達が作る地元の料理を頂きました。地元では高級品とされる「かがまるいも」とゆずがたっぷり入った鍋や押し寿司、辛子ナスやふきたちなど…お母さんたちの「美能市をたくさん感じてください」という想いに溢れた、暖かくて優しい味でした!

14:30~ 自然と心が和む。五感を刺激する、香りのワークショップ。

最後はwanowaの社長で調香師でもある清水さんの香りのワークショップに参加させていただきました。ゆずの木の葉っぱや能登ヒバ(檜の親戚)、すぎ、くろもじなどの香りを楽しみました。また自然の香りから実際の商品が出来上がるまでの貴重なお話を聞きながら、フレグランスミスト作りを体験しました。もちろん、塚田さんも一緒にミストづくりをされてました!

最後に…

「桃栗三年柿八年」ということわざをご存知かと思います。

 

実は続きがあり「桃栗三年柿八年 柚子の大馬鹿十八年」というそうです。

 

 

ゆずは苗を植えてから18年の長い時間をかけて実をつけます。果てしない年月がかかるからこそ、多くの人に関心を持って欲しいと、農家の皆さんは願っています。

 

 

国造柚子組合とキャライノベートでは毎年、地元の小学生と共に苗を植えるイベントを開催しています。

 

自分たちが植えた苗が育ち実をつけた時にまた農園に遊びにきてほしいという想いからスタートしたプロジェクトだそうです。

 

 

今回、wanowaさんのこちらのツアーに参加させていただき、たくさんの出会いと人の優しさや想いに触れ合いました。

 

 

多くの方にwanowaの香りを通じて国造ゆずを感じていただけたら嬉しいです。